09/11/08若きストーナーヒーロー

Chronicles / New Keepers Of The Water Tower

スウェーデンの轟音ドゥームロッカー:New Keepers Of The Water Tower。STONERROCK.COM主催のレーベル「MeteorCity」からのデビュー作。
轟々とブン廻されるギター、全身に圧し掛かる存在感抜群のボトムを武器としたHigh on Fire系ドゥームロック。
ここ近年懐古主義バンドが多いスウェーデンだが、このNew Keepers of the Water Towersにも70sの香りがちらついていて、High On Fireよりもグっとガレージよりなサウンドと言える。
ファズっ気のあるギターはサイケデリックな雰囲気を醸しだしていて、マリファナの煙がもくもくと立ち込める様子が浮かぶ。

音は十分にドゥームと言えるものながら、キャッチーな歌メロや美旋律のアコースティックギター、スパニッシュギター風のカッティングなどを配していて、曲作りが以外と繊細な所も面白い。歌メロをコーラス的に扱うところなんかはMelvinsっぽい。
同じ曲に聴こえがちなこの手の音楽だが、1曲1曲がうざったいほど主張してくる充実した内容だ。

ゴリゴリのベースとジリジリのギターの中、<Vo>Razのクリス・コーネル風の歌いまわしが映える#1 Awrecktion
雲がかったストーナーサウンドでもってスピーディー且つドラマチックに展開していく#3 Pursuit of Yetiは紛れも無く本作のハイライト。

抜群のセンスを感じさせる変形リフでグルーヴィーにキメる#6 Flight Of The Reptilians
轟音を背に激しくぶっ飛ばす豪快ロックンロールの#9 Giant Subway Beast
スローテンポのダウナー曲でボーカルの渋い歌とメロウなギターソロが光る#11 The Three Headed Cow
シド・バレット時代のPink Floyd風サイケと爆重サウンドを融合させた#12 The Knowledgeable Kangaroo
ザクザクと刻まれるギターが気持ちいい#13 The Monument
ジリジリと燃え上がるギターと男気溢れるボーカルで壮大に締めくくられる終曲#14,15 Fall Of The Massive Boar
などなどデビュー作とは思えない完成度の高さ、抜群の聴き応え...。この威風堂々っぷりは異常だ。

ドでかいスピーカーを前に爆音で聴きたい作品。紫の煙と黄土色の埃を巻き上げて、若きドゥームロックヒーローが颯爽と現れた。

#Pursuit Of Yet

#The Knowledgeable Kangaroo

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