08/07/03受け継がれた"あの喪失感"

Vemod /Anekdoten

暗鬱

93年発表。邦題「暗欝」

90年代暗黒プログレの雄、スウェーデン出身アネクドテンの1st。

破壊的なギター&ベース、複雑なリズム展開、メロトロンの冷たい響きから、キングクリムゾンを強く感じさせるのは仕方ないが、そのヘヴィネスの根源を北欧独特の冷たいメロディと混ぜ合わせ、独自の鬱世界を繰り広げている。

#1 Kareliaは、チェロの哀しい旋律から一気に暴力的なリフが渦を巻く展開で、聴くものをアネクドテンの描き出す恥美的な抒情詩世界へと入り込ませる。中盤に挿入されるメロトロンのなんとも悲しい響きが涙を誘う、名曲。

#3 Where Solitude RemainsはイントロからもろMAGMA。転調に転調を繰り返すドラミングに圧倒される。 最後の泣きのギターソロには鳥肌。

#5 The Flowはのっけから"太陽と戦慄"ばりの混沌リフが駆け巡り、終盤に近づくにつれて軽いインプロヴィゼーション風にベース、ドラム、ギターが鬩ぎ合う。

終曲#8 Sad Rain。明らかにクリムゾンの名曲"The Court Of The Crimson King"を意識しているであろう壮大なバラード。この90年代ヘヴィロックの至宝作品を感動的に締める。

本作は何度も言うようにクリムゾンの影響を多大に受けているが、単にそれに留まらず、「昇華」させようとしている精神が感じられる。頑固なクリムゾンファンには・・・捉え方それぞれであろうが(笑)、OpethやAmorphisのようなヘヴィーでドラマチックで冷たいバンドが好きなメタルファンにはうってつけの作品だ。

"Red"を聴き終わった時の"あの喪失感"がここにはある。

#Karelia

Latest "Progressive Rock"


POST YOUR COMMENT





TRACKBACK(0)

Trackback: 受け継がれた"あの喪失感"

Trackback URL: http://distortion-ls.com/mt/mt-tb.cgi/25

ENTRIES

CONTENTS

WEEKLY PAGE RANKING

ARCHIVES

GENRE

ARTISTS

RSS

info@distortion-ls.com


アクセス解析出会い
PAGE TOP