08/12/11共存する危うさと恐ろしさ
Kawana / Zao
MAGMAチルドレン、ZAOの76年作「Kawana」。
MAGMAを脱退したサックス奏者:ヨシコ・セファーによって結成されたZAOはジャズロック、と言っても極めてジャズよりの音楽性を持ったバンドだ。
本作「Kawana」は、同じくMAGMAの黄金期を支えた(というか暴れまくった)アナーキーヴァイオリニスト:デディエ・ロックウッドが参加しているのが最大の魅力。セファーとロックウッドの一騎打ちとも言える、攻撃的なインタープレイが繰り広げられる。
耳に心地よく響くグルーヴに、我こそは我こそはと乗っかっていく元MAGMAの方々が憎いぐらいにカッコイイ。
ただ、それを支配しているのがドラマーのジャン・リュック・トルーオン。時にはグルーヴィに、時には早く細かく、変拍子を繰り返しながら楽曲に緩急をつけていく様は圧巻だ。とくにロックウッドが暴れだしたときのこの人の刻みっぷりは素晴らしい。
本作での相性の良さは、後にロックウッドがトルーオンを自身のソロ作に参加させた事からもうかがえる。
デディエ・ロックウッドはヴァイオリニストだが、僕は何故かこの人に"ロック"を感じてしまう。
パープル期のリッチー・ブラックモアのような、どこか儚い"危うさ"と、ロバート・フリップのような衝動的な"恐ろしさ"が同居しているような感じがこの人にはある。
Zao and Didier Lockwood
本作の動画が無いので07年のZaoとロックウッドの競演のヤツ。
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